どうするレクサス、どうなる和製高級ブランド!? カギを握る次期ISの行方

 日本国内におけるレクサスブランドの課題は、やはり競合する輸入車からいかにユーザーを取り戻すかだ。あるいはBMWやベンツなどの輸入車に目移りしない、魅力的なモデルを投入して、しっかりと足元を固めることだろう。

 そのためにも車種ラインナップの拡充、既存モデルのモデルチェンジによるリニューアルが喫緊の課題となる。

 2018年10月24日に(カムリとプラットフォームを共有する)ESがデビューし、12月には(こちらはC-HRのレクサス版となる)UXが登場する。

 こうした新型車の活躍に期待しつつ、既存のラインアップをどう展開してゆくのか。

「高級車」というカテゴリーのなかで、ドイツ御三家(メルセデスベンツ、BMW、アウディ)に加えてボルボが台頭してきた近年、レクサスはどこへ向かうのか。

 長くレクサス車のなかで中心的車種でありながら、ここ数年は販売的に苦戦している「IS」の次期型予想を中心に、レクサスの今後についてレポートしたい。

文:Boosterpackdepot編集部

Boosterpackdepot2018年10月10日号「打倒輸入車! レクサスISデザイン判明」より


■新型ESの登場により立ち位置が変わるIS

 レクサスのモデルラインナップ再編の動きのなかで、ISの立ち位置が揺れ動いている。

 現在国内におけるレクサスの4ドアセダンは上からLS、GS、ISの順番となっているが、今後GSが消滅することで、ISはGSの担っていたゾーンをカバーする使命を負い、若干サイズアップするとともにラグジュアリーサルーンとしてのキャラクターを強化していく、という方針となったのだ。

 これが2年ほど前に決定された方針だった。

レクサスだけでなくミドルクラスの国産FRセダンの命運を握ることになる次期IS。スポーティ色を強め、セダンというよりクーペに近いフォルムになる(本誌予想CG)

 ところがその後、トヨタ自動車のカンパニー制導入の動きによってレクサスも独立したカンパニーとなり、国内マーケティングを再構成することとなった。

 そのなかで消滅するGSのポジションを、現在海外向けのみ設定されているESを国内投入することでカバーし、ISは現行型同様、ミドルサイズスポーティサルーンとしてのキャラクターを先鋭化させ、存在感を明確にする方針に転換したのだ。

 新型ESはすでにお伝えしているように10月24日に日本国内で正式に発表された。カムリと並行して開発が進められたFFモデルで、国内のレクサスミドルクラスセダンとしては初のFFモデルとなる。

2018年10月24日に発表発売となった新型ES。2.5L+モーターのハイブリッド仕様のみのラインアップでスタートする

 ボディサイズは全長4975mm、全幅1865mm、全高1445mmでホイールベースは2870mm。カムリと並行して開発されてきたものの、カムリのレクサス版がそのままESだというわけではなく、カムリよりもホイールベースは45mm長いし、全長は90mm、全幅は25mmそれぞれ大きい。

 あくまでも基本プラットフォームをカムリと共通にしながら開発が進められた、という位置づけで、クルマとしての仕上がりやキャラクターづけはまったく別モノとなる。いっぽう搭載されるパワートレーンはカムリで初搭載された新世代直4、2.5Lエンジン+モーターのハイブリッドで、これはカムリと共通。車名は「レクサスES300h」となる。

 のちに新開発2.4L直4ターボエンジン搭載の「レクサスES350t」が導入される計画もある。

■プラットフォームはクラウンと共通

 さて、このESの投入が決まったことで、次期型ISはGSのポジションをカバーする必要がなくなった。このことが、次期IS開発に大きな変化を与えたことは言うまでもない。

 現段階で確定している新型ISの情報を整理すると、

■ボディサイズは現行型と大きく変わらない
■プラットフォームは2018年6月に新型に切り替わったクラウンのものがベースとなるFR
■パワートレーンはクラウンにも搭載される直4、2.5Lハイブリッドが中核となり、新開発される直4、2.4Lターボ、現行型にも搭載される直4、2Lターボの3タイプ

というもの。

 発売は2021年春と伝えられている。

一時期は大型化も検討されたが(GSが廃止されそのカテゴリーを埋める意味で)、ESの導入により現行型とほぼ同サイズで開発が進められている

 ちなみに現行型ISは全長4680㎜、全幅1810㎜、全高1430㎜でホイールベースは2800㎜というボディサイズ。クラウンはひと回り大きいボディサイズでホイールベースは2920㎜となる。

 次期型ISは、プラットフォームはクラウンをベースとはするものの、カムリ/ESの場合と同様、ホイールベースを含めたディメンションは独自のものを採用することとなり、おそらくホイールベース=2850mm前後として全長は4700mm以下、全幅1820mm前後、全高1420mm程度となり、低くワイドで、スタイリッシュなスポーティサルーンとしてのキャラクターをより強調したフォルムとなる。

 当初の計画では、次期型ISは2019年にデビューすることが伝えられていたが、こうしたレクサス車種ラインナップ再編の動きのなかで開発に遅れが生じている。

 そもそも日本国内市場では、FRセダンは壊滅的な減少傾向を見せている。かろうじてクラウンが奮闘しているが、マークXは生産終了カウントダウンだし、スカイラインは青息吐息。

 こうした状況でFRセダンである次期ISが存在感を発揮し、メルセデスベンツCクラスやBMW3シリーズ、アウディA4ら超強力ライバルに対して、存在感を発揮することができるのか。

 それはひとえに現在開発中の新型の、作り込みにかかっている。

 なお、現在は廃止されている「IS F」が、新型のデビュー1年後を目処に再度設定される計画があるとのこと。

 新型ISについては、新情報が入り次第、当サイトにてお伝えしていく。

こちらは現行型のIS。2013年5月に発売され、2016年10月にマイチェン、2018年8月に小変更を実施した。2018年9月の月販台数は330台。あえてコメントはしません

■レクサスのブランド力を高めてゆくために

 そのいっぽうで、プレミアムブランドとして輸入車へのユーザー離れを食い止めるためにも、レクサスはラグジュアリースポーツモデル「LC」の開発強化にも積極的だ。

 現行型登場から2年半後の2019年8月〜10月にかけて、オープンモデルの「LCコンバーチブル」、さらに新開発V8、4Lツインターボ搭載の「LC F」と矢継ぎ早に投入する計画が進んでいる。

2017年3月に日本市場に投入された、レクサスのフラッグシップスポーツカー、「LC」に、さらなるスパルタンモデル、「LC F」が追加されるべく開発中…との情報をキャッチ。画像は本誌予想CG

 また、LSのハイパフォーマンスモデル「LS F」の投入も来年夏頃の予定で開発が進められており、レクサス軍団のラインナップ拡充は急ピッチで進められていくことがわかっている。

 こうしたラインアップ展開のなかで、多くのクルマ好きにとって特に注目なのが、今回詳細をお伝えした次期型ISではなかろうか。大いに期待したい。 

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