新型フォレスターにMT&ターボ廃止の影響は!? 評価は上々!?それともガタ落ち!?

 6月20日に正式発表され、7月19日から発売された新型フォレスター。パワートレインは2Lハイブリッドのe-BOXERと、2.5L、NAエンジンの2種類となり、ターボとMTが廃止された。巷ではターボが廃止され、MTも廃止されちゃったし、スタイルも代わり映えしない……などという声も囁かれているが、それが売れゆきに結びついているのか? 今回は気になる新型フォレスターの中身を紹介していこう。

文/小野正樹
写真/平野 学
初出/Boosterpackdepot2018年7月26日号


■新ハイブリッド「e-BOXER」は9月発売で309万9600円

新型フォレスターが6月20日に正式発表され、7月19日に発売となった。なお、2Lハイブリッドのe-BOXERは9月14日に発売となる。

価格&グレード体系はまず、ベースグレードのツーリングが280万8000円。次に装備充実の上級グレード、プレミアムが302万4000円。そして内外観にレッドオレンジのアクセントが入ったちょい悪風のX-BREAKが291万6000円だ。

この3つのグレードに搭載されるエンジンは、レガシィ搭載のFB25型をベースに直噴化し、高圧縮比とともに熱マネージメントシステムや約90%の部品見直しで、実用燃費を向上させながら、9ps/4kgmアップの184ps/24.4kgmを発生する。

そして今回の新型フォレスター最大のウリのひとつ、2L直噴にモーターアシストを組み合わせたe-BOXERを搭載するアドバンスは309万9600円。145ps/19.2kgmを発生する改良版2L直噴エンジンに、13.6ps/6.6kgmのモーターを組み合わせたもので、バッテリーは先代のXVハイブリッドで使われていたニッケル水素からリチウムイオンに切り替わった。

走行性能を切り替えられるSI-DRIVEや、2モード切り替え式となった悪路走破性を高めるX-MODEとの協調制御によって滑らかなモーター加速、回生時の自然なブレーキフィールや軽快な走りが実現しているという。

内外観にレッドオレンジのアクセントが入ったX-BREAKには184ps/24.4kgmを発生するFB25型直噴、水平対向4気筒エンジンを搭載
内外観にレッドオレンジのアクセントが入ったX-BREAKには184ps/24.4kgmを発生するFB25型直噴水平対向4気筒エンジンを搭載
■エコカー減税対象車/Advanceのサンルーフなしが取得税減税率▲40%、重量税減税率▲50%。サンルーフあり車が取得税減税率▲60%、重量税減税率▲75%
■エコカー減税対象車/Advanceのサンルーフなしが取得税減税率▲40%、重量税減税率▲50%。サンルーフあり車が取得税減税率▲60%、重量税減税率▲75%

■受注台数は月販目標台数の約1.6倍にあたる4119台を受注!

新型フォレスターは5月18日から先行予約が始まっているが、約1カ月が経過した6月18日時点での受注台数は月販目標台数2500台の約1.6倍にあたる4119台を受注。さらに発表約1カ月後の7月23日時点での受注台数は約8000台。ディーラーにガソリン車の試乗車が用意されたのが7月21日、22日、e-BOXERの発売が9月14日でまだ試乗車がないことを考えると好調なスタートを切ったといえる。今後もさらにペースが加速していきそうだ。

グレード別の人気割合は、2Lハイブリッド、先進装備のドライバーモニタリングシステムを搭載した、アドバンスが38%で1番人気。以下2位は33%でプレミアム、3位は18%でX-BREAK、4位は11%でツーリングとなっている。人気のボディカラーは1位がクリスタルホワイトパールで40%、2位は18%でクリスタルブラックシリカ、3位は11%でアイスシルバーメタリックとなっている。

発表1カ月時点での受注台数を見るかぎり、ターボ廃止、MT車廃止の影響は見られない。たしかに先代フォレスター時代のターボは全体の約1割に過ぎなかったので、生粋のスバリストはかなりがっかりしたと思うが、一般ユーザーはさほど気にしてはいないようだ。MT車を廃止した理由はMT車にはアイサイトが付けられないから、というのがその理由。

正直、Webでは新型フォレスター関連の記事はPVがあまり伸びず、勝手に心配していたのだが、フタを開けてみると売れ行きは好調なようでホッと胸をなでおろしている。

ステアリングやシフト回り、メーターパネルなどに金属調パーツを使用し、精微さと剛性感を表現。インパネやコンソール部分のダブルステッチ、ルーフトリムにはトリコット表皮を採用するなど質感にもこだわっている
ステアリングやシフト回り、メーターパネルなどに金属調パーツを使用し、精微さと剛性感を表現。インパネやコンソール部分のダブルステッチ、ルーフトリムにはトリコット表皮を採用するなど質感にもこだわっている

2モード切り替え式となったX-MODEは雪道や砂利道など滑りやすい状況ではSNOW・DIRT、深雪やぬかるみといった状況ではDEEP SNOW・MUD。最低地上高220mmとエクストレイルの205mm、CX-5の210mmと比べると優位に立っている
2モード切り替え式となったX-MODEは雪道や砂利道など滑りやすい状況ではSNOW・DIRT、深雪やぬかるみといった状況ではDEEP SNOW・MUD。最低地上高220mmとエクストレイルの205mm、CX-5の210mmと比べると優位に立っている
先代に比べショルダールームは+30mm、レッグルームは+8mm、リアドアの開口角度は75度から80度に向上し、乗り降りしやすくなった
先代に比べショルダールームは+30mm、レッグルームは+8mm、リアドアの開口角度は75度から80度に向上し、乗り降りしやすくなった

■一番人気の新開発2L+モーターのe-BOXERの燃費は?

アドバンスグレードに搭載される2Lハイブリッドが初期受注で1位になったが、もうちょっと詳しく解説してみたい。リチウムイオンバッテリーを新採用したモーター(13.6ps/6.6kgm)がアシストするが、当然フルハイブリッドではないため、あくまでもアシストするだけだ。

燃費はJC08モード燃費で2Lハイブリッドが18.6km/L、2.5Lが14.6km/L。WLTCモードでの市街地モードは2Lハイブリッドが11.2km/L、2.5Lが9.6km/Lと燃費がいいのは当たり前だが、高速道路モードでは2Lハイブリッドが16.0km/L、2.5Lが16.4km/Lと0.4km/Lしか変わらない。とはいえ燃費の面でも2Lハイブリッドが優位となる。

145ps/19.2kgmのFB20型2L水平対向エンジン+13.6ps/6.6kgmのモーターを組み合わせる
145ps/19.2kgmのFB20型2L水平対向エンジン+13.6ps/6.6kgmのモーターを組み合わせるe-BOXER

■e−BOXERはどんな走りをする?

発進&低速時など、エンジンの効率が悪い低速回転域ではモーターだけで走行し、静かでクリーンな走りを提供。 続いて、加速&中速走行時にはモーターアシスト走行を行う。エンジンを駆動させ、モーターはその働きをアシスト。2つのパワーユニットを最適に行うことで軽快で気持ちのいい加速が味わえる。

エンジンの効率がよい高回転域ではエンジンだけで走行し、必要に応じてモーターを回して発電し、バッテリーに充電する。アクセルOFFやブレーキング時は減速エネルギーを電気に変換して効率的に充電する。ブレーキを踏んでクルマが停車すると、自動的にエンジンが停止。無駄な燃料消費を抑える。

絶対的なトルク感のある加速フィールをみせる2.5Lに比べると、2Lハイブリッドは多少物足りないが、逆に低中速域ではキビキビと走る2Lハイブリッドのほうが、発進加速を繰り返す渋滞時や低中速域での加速フィールは、むしろ2Lハイブリッドのほうが好印象。ただフルハイブリッドではないので、グワーンと背中を押されるような走りを期待すると、がっかりするかもしれない。

では先代フォレスターターボに匹敵する走りかと言われれば、「勘弁してください、ターボには速さでは適いません」と言わせていただく。先代フォレスターの2Lターボは280ps/35.7kgm。3000rpmあたりから6500rpmまでグワーンとスムーズに加速していくあの感じは名残惜しい……。

それに対して、新型フォレスターは2.5Lが184ps/24.4kgm、e-BOXERは145ps/19.2kgm+13.6ps/6.6kgmである。トルクフルな2.5L、中低速域、日常域で乗りやすい2Lハイブリッドとそれぞれのよさはあるが、やはりターボの速さには負ける。

先代フォレスター、2LターボのXTは280ps/35.7kgmを発生。4WDシステムはCVTの電子制御多板クラッチに対し、MTはビスカスカップリング式4WD
先代フォレスター、2LターボのXT。4WDシステムはCVTの電子制御多板クラッチに対し、MTはビスカスカップリング式

JC08モード燃費は、先代フォレスターのXTアイサイトが13.2km/L、新型フォレスターの2.5Lが14.6km/L、e-BOXERが18.6km/Lと、燃費面ではe−BOXER、2.5Lが優位だ。実用燃費なら、さらにターボ不利となるのは間違いない。

ターボを廃止したことについて、環境対応と、SUVとしての扱いやすさを考えるとNAを選んだと、開発責任者の布目智之さんは言っていたが、まさに時代の流れ。MTに関しても、MTだとアイサイトが搭載できないというのは納得できる。

これが噂の先代フォレスターXTの2L水平対向4気筒ターボエンジン。280ps/35.7kgm、JC08モード燃費は13.2km/L
これが先代フォレスターXTの2L水平対向4気筒ターボエンジン。280ps/35.7kgm、JC08モード燃費は13.2km/L

とは言うものの、古くからのスバリストが納得できない……、硬派なスバルでいてほしかった……という声もわかります。ターボがなくなり、MTがなくなり、最後の砦だったMT車にのみ搭載されていたビスカスカップリング4WDもなくなった。

とはいえ、ターボじゃないから購入予定車から外すというのは間違い。先代フォレスターもなかなかよかったが、やはりSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)を採用し、レーンチェンジで捻れをあまり感じない鉄製冷蔵庫のような強固なボディ剛性、上質でしなやかな足回りの現行モデルに乗ってしまうと、最新こそ最良だなと思ってしまうのだった。

今のところ、ターボ&MT廃止したことによって販売が激減したということはない。しかし、そこはスバル車。なるべく早いうちに年次改良でターボをぜひ復活させてほしいと切望するのは、担当者だけだろうか?

■クルマがドライバーを見守るドライバーモニタリングシステム

新型フォレスターのウリのひとつが、このドライバーモニタリングシステムだ。これはドライバーが乗り込みとマルチファンクションディスプレイのバイザーに内蔵されたカメラがドライバーを認識。走行中、居眠りや眠気を感知すると警報音や警告表示。そのほかドライバー情報をあらかじめ設定すると、5人までのドライバーのシートポジションやエアコン設定、そのドライバーの平均燃費などを表示する。スバルはこのドライバーモニタリングシステムを「おもてなしの装備です」と言っていた。

新型フォレスターのウリのひとつ、ドライバーモニタリングシステム。アドバンスグレードに標準装備
新型フォレスターのウリのひとつ、ドライバーモニタリングシステム。アドバンスグレードに標準装備
ボディサイズは全長4625×全幅1815×全高1730mm、最低地上高は220mm。写真はレッドオレンジのアクセントが入ったX-BREAK
ボディサイズは全長4625×全幅1815×全高1730mm、最低地上高は220mm。写真はレッドオレンジのアクセントが入ったX-BREAK

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