業界騒然! 新三大・大型トラックいっせいフルモデルチェンジの奇跡と秘密

■何もかも進化を遂げたスーパーグレート

ニューモデル3車のうち正式発表が最後になった三菱ふそうのスーパーグレートだが、発表の2カ月半前には報道陣向けに技術説明会を開催するとともに、ホームページで新型車のイメージ画像を公開するティザーキャンペーンを展開するなど気合い十分。

事前試乗会を実施したのもスーパーグレートだけである。

さて、21年ぶりに新型となったスーパーグレート、最も注目されるのはダウンサイジングされた新エンジンだろう。従来の12.8Lから新開発の7.7L、10.7Lにチェンジされた。ともにダイムラーのプラットフォームをベースに日本での使用状況に合わせてセッティングされている。7.7Lは2ステージターボが、10.7Lにはアシンメトリックターボが組み合わされる。主力となる7.7Lは、エンジンだけで従来モデルより540㎏の軽量化を達成しており、積載量が重視されるトラックだけに、これが大きなポイントになる。

もうひとつ新型スーパーグレートの特長となるのが新開発12速AMTで、なんと三菱ふそうはスーパーグレート全車にこれを標準装備した。

つまりこの車種ではMTが廃止されたということであり、大型トラックの2ペダルがまた一歩進んだことになる。さらに、トルコン式ATのようなクリープ機能を追加され、乗用車感覚のドライビングが実現した。試乗してみると、シフトアップ&ダウンが素早くかつスムースで、小排気量化に伴うエンジンのトルク不足を補っているのが実感できた。

新型スーパーグレート。同社喜連川テストコースでの事前試乗会には世界各国約500万㎞の耐久テスト走行をこなした実験車両が登場。スタックからの脱出や登坂機能、クルーズコントロールによる隊列走行などなど、新型車の実力をアピールした

■「王者」プロフィアは総合力をますますアップ

大型トラックのシェアでトップの日野自動車。

「社長、こいつに乗せてくれ」というドライバーの台詞が印象的な新型プロフィアのテレビCMを積極的に展開していることでも話題になっている。

14年ぶりにフルモデルチェンジされた新型プロフィアをひと言で表すなら「魅力的なクルマ作り」ということになるだろうか。

まずはインテリア。機能的でありながら上質感のあるデザインは、トラックでは一歩抜けた存在。またブラウンで統一されたインテリアカラーもドライバーに安心感とくつろぎをもたらす空間を演出する。さらに目玉となるのが新開発の高機能シートだ。合皮にファブリックを組み合わせた豪華仕様で、減衰力を調整できるタイプ。キャビンサスペンションとのマッチングもよく、乗り心地はクラストップレベルであることに間違いない。

新開発の9Lエンジンのバランスの良さも特長のひとつ。パワー、トルクとも必要十分で、新型プロフィアの走行安定性向上に一役買っている。そして忘れてならないのが、日野自動車が早くから取り組んできている安全機能。プロフィアの衝突被害軽減ブレーキは、仮に濡れた路面、ギャップのある路面で止まりきれなくて衝突してもフルブレーキをかけ続ける機能が備わっている。もちろん新型に設け継がれ、進化している。

日野プロフィアの試乗会は同社羽村テストコースで行われた。最高速度は50㎞/hほどしか出せない設定だが、新型の走行安定性、運転支援機能、乗り心地のよさを実感した。まさに乗用車感覚のキャビンと言っていい

■ディスクブレーキ採用のグローバル戦略車「クオン」

ボルボの血が流れるUDトラックスのクオンは13年ぶりのフルモデルチェンジ。主力エンジンは先代からの11Lを改良して搭載しており、パワー感は十分。なにより信頼性は高い。もちろん新型クオンも軽量化には力を入れており、メインフレームに高張力鋼板を採用したほか、総輪ディスクブレーキ導入などにより約200㎏の軽量化を実現している。

現行の国産大型トラックでは唯一となるディスクブレーキは、やはり新型クオンの最大のポイントといえるだろう。富士スピードウェイに5タイプの新型クオンが持ち込まれた試乗会で、その実力をチェックする機会がやってきた。効きはじめはソフトな印象。ドラム式に慣れたトラックドライバーは物足りなさを感じるかもしれないが、踏み込んだときのタッチ、制動力はピカイチ。さらに4段階のリターダーが装備されており、相互に介入するシステムは秀逸だった。

キャビンのデザインも新型クオンの見どころ。派手さはないものの、人間工学に基づいて運転しやすさを追求して一新されており、座ると好感が持てる。

UDトラックスのクオンはサーキットで試乗。ヨーロッパではサーキットでのトラック試乗会も多く開催されており、ボルボ系のUDトラックスらしい演出といえそうだ。富士に続いてトラック事業者向けに各地のサーキットで新型試乗会が開催されている

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