【ピストン西沢】ロードスターRFは、6ATがお似合いだ!

 

12月22日に発売となったロードスターRF。NDロードスターのハードトップ版で、電動格納式ルーフと2Lエンジンを搭載する。従来のソフトトップモデルとは、走りや使い心地などはどう違うのか? NDロードスターを3台購入し、毎日使い倒すピストン西沢がRFの出来ばえを確かめる。

文:ピストン西沢
Boosterpackdepot2016年12月26日号

 

 


 

NDロードスターを最も知る男がチェック!

NDロードスターなら西沢にお任せよ! お金つぎ込んでレースやるわ、通勤に使うわで、3台も買ったからね。

実は先代NCロードスターで最も魅力的だと思ったのはRHTの6ATなんだ。NDの1.5Lと比べるとずいぶんもっさりしていたけど、そのぶん余裕があって、加速もそれなりと俺は嫌いじゃなかった。だから今回RFにもその安楽感があるのか楽しみ。

まずは注目のRFの開閉性をチェック。チーフデザイナーで主査の中山雅さんが、「RFでは髪がたなびくシーンなんかを撮影してください」って言ってたらしいけど、俺に対して失礼だよね!? 「髪は乱れないけど心が乱れました」って言ってやろう。

さてボタンをオン、「ちゃんちゃかちゃん、ハイ13秒で完了!」なんかスムーズに入っていくね。でも急な雨だったら幌のほうが開閉は速いゾ。3、2、1ガチャンで3秒もあればいいもの。

いきなりいちゃもんから入ったけど、それは現行幌ロードスター・オーナーの意地ってところかな?

RSにはビルシュタイン製ダンパーが標準装着されるが、BBSアルミホイールとフロントブレンボブレーキは32万4000円のオプション

2Lエンジンで走りはどう変わった?

 

2Lはトルクの出方がスムーズで、1.5Lに比べると街乗りなどでは圧倒的に乗りやすい

さて実際に走らせてみてだけど、Boosterpackdepotが最初に用意したのは「VS」グレードの6MTのほうだった! 俺はAT試したいのに! と腹を立ててもしょうがない。空ぶかしからテスト開始。「ブォン、ブォン」振動というか存在感は間違いなく2Lのほうが上だ。

クラッチミートした時も転がり出しで1.5Lにあったエンジンストールしそうになる感じがない。17インチタイヤやハイグリップタイヤを装着すると1.5Lはどうしてもトルクが負けてガクってくるんだけど、それがないね。

レッドゾーンは6500回転と、今時のスポーツカーにしては物足りないけど、1.5Lに比べるとスムーズにトルクが付いてくる。2000から3000回転、シフトだと2速から3速にアップするところがぜんぜん違う。さらに4500回転から5000回転だとぐっとトルクが出るから、都内の加速シーンとか、ワインディングの低速コーナーからの加速は気持ちいいだろうと予想できる!

足回りも、バランスがよくて、ごつごつ感がないね。マツダの開発陣は1.5Lのバランスのよさを盛んに訴えて、2Lである必要はない! と明言していたが、そんなこともなく、これはこれでパワーと足のバランスが充分とれてるんじゃないすか?

続いて俺が気になる「VS」グレードの6ATに試乗。こちらは、さらに好印象だ。ミッションを操作する必要もないし、そのぶん四季の移ろいとか、街の風景とかが見えてリラックスできる。最近のクルマって移動空間……つまりクルマがゴロゴロ動いていることを感じさせないのが美徳なんだけど、ロードスターってオープン時に目や耳や匂いで地表を味わわせてくれる特別なクルマなんだ。そう考えると、MTよりもATがいいな。でもそれはロードスターらしさからは、最も遠い気もするけどね。

結論としては中山さん達、やっぱりいい仕事したかも!?

VSグレードにはオーバーン(赤褐色)のナッパレザーを採用し、上質な印象だ
RFはリアウィンドウを立てていてリアから見た時のクーペのようなフォルムが美しい

ロードスターRF(VS) 主要諸元
■全長×全幅×全高:3915×1735×1245mm/ホイールベース:2310mm/車両重量:1100kg(1130kg)/駆動方式:後輪駆動(FR)/ステアリング位置:右/乗車定員:2名/エンジン種類:直列4気筒DOHC16V/最高出力:158ps/6000rpm/最大トルク:20.4kg-m/4600rpm/トランスミッション:6速MT(6AT)/燃費:15.6km/L[JC08モード燃費]/タイヤサイズ:205/45R17(前後)/車両本体価格:357万4800円(359万6400円) 税込み

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