高速道路の制限速度120km/h化で日本の道路に何が起こるのか?

 

2017年11月1日午前10時から、一部の高速道路で最高速度制限は110km/hになります。
これは警察庁が昨年に発表した方針を反映するもので、まずは新東名高速道路の新静岡IC〜森掛川IC間の上下線約50kmについて最高速度制限を試験的に110km/hへ引き上げるもので、この試験期間を最低でも1年間続け、実際の走行スピードの変化や交通事故についてのデータを収集、検証し、そのデータを踏まえて新東名、東北道などの高規格高速道路で制限速度を引き上げ、具体的には「最高速度制限120km/h化」について検討していくことになります。
ではもし日本の高速道路で最高速度制限が120km/hに引き上げられたら、どんなことが起こるのでしょうか。自動車ジャーナリストの国沢光宏氏に考察してもらいました。
文:国沢光宏
Boosterpackdepot2017年10月10日号


■なにもかもが「120%」を求められるということ

道路の制限速度が120km/h制限になるということは、当たり前のことながら今より交通の流れが20%速くなる、ということだ。どんな事象にも言えることながら、20%の差があれば誰にでもハッキリわかる。ちなみに皆さん、高速道路でメーター読み100km/hで走行している時と、同じく120km/h(実車速は105km/h程度)の時をイメージしていただきたい。明確な速度感の差があると思う。道路の流れが圧倒的に高くなるだろう。

しかも実車速で120km/hということは、メーター読みで135km/h程度(だからこそクルコンのセット可能速度は135km/hくらいとするメーカーも出てくる)。この速度域になると、クルマの性能が追いついてこなくなってしまう。「出してもいいから」とアクセル踏むと、スタビリティやブレーキ性能、緊急回避性能が付いてこない。100km/hなら回避できても、120km/hだと回避できなくなってしまう。

■運転技能やモラルへの啓発も120%に!

もちろん120km/h化に反対しているのではない。むしろ全国の高速道路を積極的に120km/h化して欲しいと思っているほど。ただその場合、景色のいい場所で路肩に止まって写真撮っている輩や、故障時に三角停止表示板も出さず、乗員が車内に残っているようなことはダメだということなどキチンと教え、さらに追い越し車線で走り続けちゃいけないという啓蒙も同時に行わなくてはならない。警察頑張れ!!

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