壊れやすいはもはや迷信!? 輸入車の設計寿命 国産車とほぼ変わらなくなった理由

 輸入車が安くなったとはいえ、それは「購入時にかかるお金」のことで、「買った後にかかるお金」は高いのでは? そんな懸念は輸入車購入のハードルのひとつだ。輸入車は維持費が高いイメージが強い。実はそれは、過去のものになりつつあるのだ!!
解説:鈴木直也、渡辺陽一郎
写真:編集部、VW、Citroen
初出:Boosterpackdepot2017年8月10日号


サプライヤーのグローバル化が信頼性を高めた

 以前は日本車では考えられないような部分が壊れてましたよね。私も欧州コンパクトカーに乗っていた時期がありますが、フランス車、イタリア車なんて壊れるということに理解のある人しか買わなかった。

 最近は、そういうトラブルがなくなってきているように感じます。

 その要因としては、サプライヤーがグローバル化したこと。同じ部品をみんなで使っていることが大きいと思います。

例えば、フィアット車のエアコンはデンソー製といった事例があるように、近年はサプライヤーもグローバル化【写真:shutterstock.com】

 サプライヤーから供給されるコンポーネントの信頼性が上がっていることで壊れなくなっている。マイナートラブルというのは、そこの信頼性に起因することが多かったので。

 部品のライフサイクルに関しては、設計者にコンセプトを聞いてみないとわからないけれども、あんまり日本車と違うコンセプトで設計しているとは思えない。

 グローバルで販売していて、欧州だけの車ではなくなっているから。昔は気候などが違う日本に持ってくると、本国では出ないようなトラブルが出たけれど、今はそういうのはまったくなくなった。

 ただ、グローバル化されて信頼性は上がったけど、そのぶんローカルな欧州車のよさはなくなったよね。みんな同じキャラクターになって、フランス車ですらドイツ車のように変わってきている。

シトロエンC5。独創的なハイドロサスを採用した足回りで上質な乗り心地を実現。日本では2016年まで販売され、現時点では最後のハイドロ搭載車となっている

 シトロエンがハイドロをやめるというのも、グローバル化に対応できないからだし。まぁ、コインの裏表ですね。

 信頼性も上がったし、新車から乗る分には安心感が高くて、もの凄く敷居が下がりましたよね。

【鈴木直也】

維持費は1.5倍!? VWポロ所有のジャーナリストが明かす実態

自動車評論家の渡辺陽一郎氏は2009年式のVWポロを所有中

 個人的には、国産車に比べて維持費は1.5倍くらいかな? という印象を持っています。ディーラーで整備すると、何かと不要なものが見積もりに入ってくるし、部品代も高いので。ただ昔のようにバカ高いということはありませんよ、全体的には安くはなっていると思います。

 昔乗っていたヴェントは、本当にどうでもいいところが壊れたんです。頻繁にキーシリンダーを使っている訳ではないのに、あっという間に壊れたり。だから、壊れないようにリモコンキーを付けたりしました。

 あと、ドアロックのつまみが千切れたりと大変でした。とにかく、どうしてそんな壊れ方をするの? というものが多かった。

 そういう部分で国産車ならかからない修理がたくさんあったから、輸入車は維持費がかかるといわれたのでしょう。

こちらが渡辺氏がかつて所有したというVW ヴェント。ゴルフIIIをベースとしたセダンで、発売期間は1992-1998年

輸入車の維持費は昔と比べ大幅に安価に!!

 最近の輸入車(欧州車)に関しては信頼性が向上し、大きな出費が発生するようなトラブルは、ほぼないといえるところまで来ているようだ。

 そこに来て、実は国産車よりも手厚いメンテナンスパックがあるメーカーもあって、トラブルが起きた時の部品代は少し高いが、新車に限っていえば5年目くらいまでは保証もしっかりあるし、維持費に苦しむということはないと言えるのではないだろうか。

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