【ヤバイ中古車要注意!】最新版 中古車を買う時に必ず覚えておくべき事情と理由

3月は1年のうちで、最も新車が売れる月です。それだけ新車が売れるわけですから、中古車の流通も多くなります。

そこで、初めて中古車を購入する人のために、中古車を購入する際に注意すべきポイントを徹底解説!

ヤバイ中古車をつかまされないためには、どうしたらいいのでしょうか? 中古車事情に詳しいモータージャーナリストの谷津正行氏が解説します。

文/谷津正行
写真/Boosterpackdepot編集部、Adobe Stock


■ヤバイ中古車販売店は今も多いのか?

ネットやSNSが普及した今、評判の悪い中古車店は淘汰されてきているのか?

今から20年以上前、筆者が新米の中古車記者になった当時は、そういう感じのお店も散見されました。

しかしその後は業界の自助努力と、ネットを通じたリアルな口コミが世の中にあまねく浸透した効果により、絵に描いたような悪徳中古車店はほぼ絶滅しています。

 「最近はすべての中古車店がステキで親切なお店ばかり!」などとお花畑発言をするつもりはありません。世の中も人生もいろいろですからね。ですが大半の中古車販売店は今やごく普通か、もしくは普通以上の倫理観でもって商売をしているものです。

メーカー系列の中古車販売店であればもちろん問題ないですし、大手販売店や、いかにも車好きなおじさんやお兄さんが経営してるような小規模店などであれば、過剰な心配は不要です。

■中古車店での保証はどうなのか?

ここは新車と中古車で少々異なる部分です。新車の場合は多くのメーカーが「新車から3年間または走行6万kmまでの一般保証」と、その後の「新車から5年間または10万kmまでの特別保証」を用意しています。

それに対して中古車の保証内容は千差万別で、保証期間も、新車と比べれば短い傾向があります。

もっとも多いのは「納車から3ヵ月以内かつ走行3000km以内であれば保証修理を行う」というパターンでしょうか。この場合は、保証期間内になるべくあちこちを走り回ることで「トラブルの芽を出し切る」ようにすれば、その後もおおむね問題なく維持できる可能性が高まります。

このほか「納車から1ヵ月または走行1000km以内に何かあれば保証する」というパターンのお店もありますが、1ヵ月や1000km程度だと「膿」が出きらない可能性もありますので、このパターンの場合は少々の注意が必要です。

また「あえての無保証」といえる「現状渡し」というパターンもありますが、これはどちらかといえば上級者向き。ビギナーは手を出さないのが無難でしょう。

一般店ではなく「メーカー系列の中古車販売店」で認定中古車を買うのであれば、「走行距離無制限の1年間(または2年間)無料保証」が付帯している場合が多いものです。

「一般店はちょっとビビる……」という人は、こういったメーカー系の認定中古車を選ぶようにすれば、中古車であってもかなり安心できるはずです。

■故障した場合、どうなるのか?

中古車を購入し乗っていたら、故障した場合、その対処方法は?

まずメーカー系の販売店で「認定中古車」を買ったケースでご説明します。

この場合は、納車から1年または2年であることが多い保証期間内であれば、購入店または全国のそのメーカー系列店で保証修理を受けることができます。ただし「レースに出て酷使したから壊れた」的な話は保証対象外ですし、「跳ね石で付いたキズ」等々や、耗部品類も、保証対象外となるのが一般的です。

非メーカー系の一般店で購入した中古車は、納車から3ヵ月以内である場合が多い保証期間内で、なおかつ保証書に記された保証対象部品であれば、購入店にて保証整備を受けることができます(大手チェーンであれば、購入店以外の系列店で保証整備が受けられる場合もあります)。

ただしこちらも、特殊な環境下で酷使された結果の壊れたケースや、跳ね石によって発生したキズ、単なる消耗品の劣化などは保証対象外となっている場合がほとんどです。

そして両者とも保証期間終了後は、いわゆる普通の有償整備を受けることになります。その際、一般の中古車屋さんで購入した個体であっても、当然ですが正規ディーラーで整備を受けることができます。もちろん、ディーラー以外の町工場に持ち込むのもユーザーの自由です。

また、そもそも最近の中古車は「購入時にちゃんと目利きをすれば、そんなにしょっちゅう壊れるモノではない」ということも、一応知っておいて損はありません。

■修復歴ありかどうかの調べ方

実際、修復歴があるか、どうかを素人が調べる場合にはどうしたらいいのか?

修復歴の有無は、ちょっとややこしいですが「自動車業における表示に関する公正競争規約及び同施行規則」によって表示が義務付けられています。

具体的には、店頭に行ってそのクルマの「プライスボード」を見ればそこに書いてありますし、ネット上の中古車情報であっても、価格や年式、走行距離などと一緒に必ず表示されています。

ここまではシンプルな話ですが、問題は「本当は修復歴があるのに、それが表示されていない中古車をつかまされたくない!」ということなのだと思います。

これについては「あまり心配いらない」というのが答えです。なぜならば、販売店の側からすると、この表示義務に違反をすると「契約のキャンセルや裁判を食らうリスク」がありますので、近年は「修復歴があってもすっとぼけて表示しない」という悪質な店はかなり少ないからです。

しかし例外はあるでしょう。また悪意はなくても「見落とし」の可能性だってあります。

その場合にはユーザー自らが修復歴の有無を確認するしか手はないのですが、これは正直なかなか難しい作業です。

 「ボンネットやドアなどのヒンジ部分のボルトの頭を見て、そこの塗装がハゲてないかを見る」などのやり方はあるのですが、我々アマチュアが簡単に見破れるケースは少ないはずです。

それゆえ「修復歴車の見分け方を研究する」よりも、「信頼できそうなお店を探す(いかにも怪しいノリの店には近づかない)」という努力のほうが現実的です。

■中古車でも値引き交渉はありか?

絶対にないわけではないのですが、ほとんどありませんし、中古車購入時の値引き交渉はあまりおすすめできません。

新車の場合は「値引きが前提」で車両価格やオプション装備価格が決められているフシもあります。しかし中古車の場合はまったくそうではなく、「表示されている価格=販売店が正味で考えている価格」なのです。

そのため、まぁ大手チェーンであればもしかしたらほんの少々の値引き交渉は可能かもしれませんが、独立系の小規模販売店ではほぼ受け付けくれないと考えたほうがいいでしょう。

受け付けてくれないどころか、小規模な個人店は本当にクルマが好きで、自身の目利きにプライドを持っている社長さんも多いため、新車と同じ感覚で「値引きしてくれないか?」と言うと、「この値段がご不満ならウチで買っていただかなくても結構です。どうぞお帰りください。お出口はあちらです」と言われてしまう可能性もあります。まぁ実際に「帰ってくれ!」と言われるケースは少ないでしょうが、内心ではみなさんそう思っているはずです。

とにかく、中古車購入時の安易な値引き交渉は百害あって一利なしです。「価格交渉に頑張る」のではなく、「親身になってくれる中古車屋さんを探しだすこと」に頑張るほうが明らかに得策なのです。

■最新のハイブリッド/EV/ディーゼル車の中古車で注意すべきポイントは?

ハイブリッドやEVの中古車購入の際、気を付けなければいけないのはやはりバッテリー(写真はセレナe-POWER)

ハイブリッド車の中古車で注意すべきは「バッテリー」です。これが寿命を迎えてしまうとけっこうな交換料金がかかりますので、バッテリーがご臨終間近のハイブリッド車を買うのだけは避けたいところです。

とはいえ現代のハイブリッド車に搭載されているバッテリーは、たかが数年や数万kmでご臨終となるわけではありません。10年落ち以上かつ10万km超だとなんとも言えませんが、数年あるいは数万km程度であればほとんど問題ありません。そのためここは「ある程度新しめの年式を買うようにする」程度の心がけで十分です。

EVについても過度な心配は不要ですが、注意すべきは「短距離をちょこっとしか走っていなかったEVは、バッテリーが劣化している可能性もある」ということです。

ある程度の長距離を走ることで満充電から放電をしっかり繰り返し行っていたならいいのですが、バッテリーが充放電を繰り返す前に電源が切られてしまうような使い方は、バッテリーにとってけっこうシビアです。

その意味で、もしも年式的にやや古めのEVを買うのであれば、「低年式なのに妙に走行距離が短い」といった中古車は避けたほうが無難でしょう。逆に年間1万kmぐらいはしっかり走っているEVのほうが、バッテリーにとっての負荷はかえって少ないと考えられます。

クリーンディーゼル車に関しても神経質になるべき部分は特にないのですが、強いて言うなら「ディーゼル用のエンジンオイルは意外と高い」ということと、「ディーゼル特有のエンジン音はけっこううるさい」という注意点はあります。

後者については、静かな住宅街で早朝や深夜に出入りすることが多いという人は、ご近所から白い目で見られる可能性もあります。どのぐらいうるさいか(またはそこまでうるさくないか)を、購入前には必ず確認してください。

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