ついにディーゼルの本格進出が始まった!! VWディーゼル旋風に要警戒!!

 ここにきて、VWのクリーンディーゼルモデルの日本導入が相次いでいる。VWグループジャパンは、2018年2月に導入したパサートTDIに続いて、8月29日にはコンパクトSUVのティグアンTDI、10月1日にはミニバンのゴルフトゥーランTDI、10月31日にはパサートオールトラックTDIを発売。

 さらに、本命ともいえるゴルフ(ハッチバック)のクリーンディーゼルモデルも間もなく発売される。まさにVWの怒濤のディーゼル大攻勢だ。

 今回は2018年8月29日に発売されたティグアンTDIに徹底試乗したので報告しよう!

文/Boosterpackdepot編集部
写真/平野 陽
初出/Boosterpackdepot2018年11月10日号


■事件になったあのディーゼルエンジンではない

150psと聞いて非力に感じるかもしれないが、34.7kgmという力強いトルクを低回転から発生させるので走りはおもしろい

 フォルクスワーゲンのCセグメントSUV、ティグアン。現行2代目は2017年に日本発売が開始され、テレマティクス機能の充実でも話題となったが、そのティグアンに2Lのターボディーゼル搭載モデル「TDI 4MOTION」が追加された。

 今回ティグアンに搭載されたディーゼルは、先にパサートに搭載されたものと同じ、EA288型。出力はパサートの190ps/40.8㎏mに対し、ティグアンは150ps/34.7㎏mとダウンしたが、そのぶん最大トルクをより低回転域から発生するなど、チューニングが変えられている。

 念のために書いておくと、2015年に起きたVWディーゼルゲート事件で問題となった旧型のEA189型ではなく、まったくの新世代クリーンエンジンである。

 PM排出を抑制するDPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)とAdBlue(アドブルー)と呼ばれる尿素水溶液を排ガスに噴射することでNOxを無害化させるSCR(選択触媒還元)システムなどを組み合わせた最新の排ガス浄化システムを備えている。

 もちろん、世界的にも厳しい日本の「ポスト新長期排ガス規制」にもしっかりと適合している。

新世代のクリーンディーゼルEA288型2L、直4ディーゼルターボ。フィールは素直で扱いやすい

ハイラインのリアスタイル。235/55R18のタイヤを装備しり(DCC装着車は235/50R19)

 実際に乗ってまず感心させられるのは、その静粛性だ。ディーゼル特有のカラカラ音は車外でもさほど目立たず、車内に至っては意識して聞けば「遠くのほうで聞こえるな」という程度。これならばガソリンエンジン車からの乗り換えでも、さほど違和感を感じることはないだろう。

 山中湖周辺が試乗会場ということで、御殿場方面に抜ける国道138号と籠坂峠を中心に試乗したが、その走りはなかなか軽快だった。ディーゼル車というとコーナリングで鼻先の重さを感じることがあるが、ティグアンは素直に向きを変えてくれる。

 逆に意外だったのが上り坂コーナー出口からの加速で、ドライブモードセレクトで「ノーマル」を選択しておくと、少しかったるく感じる場面があった。「スポーツ」に切り替えれば、こちらが求める加速力を瞬時に発揮してくれるので、快速ワインディング走行が好きな人は積極的に「スポーツ」モードを選ぶようにするといいだろう。

ヘッドアップディスプレイを備えたインパネまわり。全体にオーソドックスなデザインだが、回転計と速度計の間にナビ画面を表示できる「アクティブインフォディスプレイ」などが新しさを感じさせる

ティグアンTDI 4MOTIONのみに搭載される機構。ダイヤルを回すことで「オンロード」「スノー」「オフロード」「オフロードカスタム」の各モードを選択可能。またオンロードのなかで、さらに「エコ」「ノーマル」「スポーツ」などが選べる

 用意される3グレードのうち、ハイラインもしくはRラインの購入を考えている人は、ダンパー減衰力を瞬時に変えるオプション「アダプティブシャシーコントロール、DCC」を、ぜひ装着してほしい。というのも、マイルド&快適な乗り心地を叶える「コンフォート」モードは、このDCC装着車のみが選べるからだ。ご検討を。

 価格はガソリンの同グレードに比べて、4WD+ディーゼルエンジンで45万円高となっている。コンフォートラインが408万6000円、ハイラインが494万円、Rラインが524万円、導入を記念したRライン・ブラックスタイルは限定450台で554万円。

 今回のディーゼルエンジン追加で、より強力な魅力と個性を獲得したティグアン。マルチに使えるベストなSUVを探している人に、強くオススメしたい。

 さて、このティグアンTDIと日本車のライバル車はどのクルマになるだろうか? CX-5がガチンコのライバル車になる。

 CX-5のサイズは全長4545×全幅1840×全高1690mm。ティグアンよりも全長が45mm長く、全幅が同寸、全高が25mm高いサイズだから、ほぼ同じサイズといっていい。

 次にエンジンはどうか? CX-5の2.2L、直4ディーゼルターボは190ps/45.9kgmを発生する。

 これに対し、ティグアンTDIの2L、直4ターボは150ps/34.7kgm。パサートTDIの190ps/40.8kgmの2L、直4ディーゼルエンジンだったら、ほぼ互角だったのだが……。

 価格面でもCX-5が優位。FFのCX-5ディーゼルは288万3600円から購入できるからだ。ティグアンは全車4WDだから、CX-5のクリーンディーゼル、XDグレードの4WDと比較してみた。装備差があるので単純に比較できないが、最も安いグレード同士の比較でも97万5600円の差がある。

●CX-5、XD4WD(6AT)=311万400円
●CX-5、XD Lパッケージ、4WD(6AT)=355万8600円
●CX-5 XDプロアクティブ、4WD(6AT)=334万2600円

●ティグアンTDI 4MOTIONコンフォートライン=408万6000円
●ティグアンTDI 4MOTIONハイライン=494万円
●ティグアンTDI 4MOTION Rライン=524万円
●ティグアンTDI 4MOTION Rラインブラック&スタイル=554万円

上級グレードのRライン。DCCを装着するとタイヤは255/40Rになる

全車エコカー減税対象車、100%免税

■7人乗りミニバン、トゥーランに2L、直4ディーゼル追加

全長4545×全幅1830×全高1670mm、ホイールベースは2785mmの3列7人乗りミニバン。ドイツ車らしく質実剛健で国産車にはない操縦安定性やガッチリしたボディ剛性感から人気を集めている

 2018年10月1日に発表されたVWの7人乗りコンパクトミニバン、ゴルフ トゥーランにも2L、直4ディーゼルターボが搭載された。

 150ps/34.7㎏mの出力はティグアンと同じだが、組み合わされるトランスミッションはティグアンの7速DSGに対し、ゴルフトゥーランは6速DSGになる。

 ディーゼル搭載グレードはコンフォートラインとハイラインの2グレード構成で、価格はコンフォートラインが369万9000円、ハイラインが407万9000円。同グレードのガソリンモデルに比べて20万円高という良心的な価格設定だ。

 ガチンコのライバル車はBMW2シリーズグランツアラーだ。218dグランツアラーの3サイズはゴルフトゥーランとほぼ同じ、全長4585×全幅1800×全高1640mm。

 218dグランツアラーに搭載されているのは、150ps/33.7kgmを発生する2L、直4ディーゼルターボで、8速ATを組み合わせる。

 ゴルフトゥーランTDIとほぼスペックも同じだが、JC08モード燃費はゴルフトゥーランTDIが19.3km/Lで、218dグランツアラーのほうが2km/L上回る21.3km/L。

 218dグランツアラーのFFの価格は標準グレードが434万円、スポーツが467万円、ラグジュアリーが490万円。コストパフォーマンスを考えると圧倒的にゴルフトゥーランに軍配があがる。

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■ついに本命ゴルフのクリーンディーゼルが登場!

2018年11月頃発売する予定だったが本国との調整で遅れているそうだ

 さらに本命ゴルフ(ハッチバック)のクリーンディーゼルモデルが間もなく登場する。VWグループジャパンは「ゴルフのクリーンディーゼルモデルを間もなく発売します」と2018年10月10日に発表したのだ。

 搭載されるエンジンは、ティグアンTDIやゴルフトゥーランTDIと同じEA288型の2L、直4ディーゼルターボで、150ps/34.7kgmを発生する。

 さて、その「間もなく」はいつなのか? 当初、2018年11月頃には発売するという情報が流れていたがいっこうに動きがないため、Wグループジャパンに問い合わせたところ、「VW本社との調整に時間がかかっており、まだ日本にいつ導入するかは未定」とのことだった。

 とはいえ、2019年春までには導入されると予想する。いずれにしても導入は決まっているので、購入したい人は、もうちょっと待ってほしい。

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