東京モーターショーでハッキリ見えた、日産の向かう先

東京モーターショーでハッキリ見えた、日産の向かう先

 

現在有明の東京ビッグサイトで開幕中の東京モーターショー。各メーカーの出展ブースをよく見てみると、そのメーカーの向かう先、現時点で何を重視しているかがわかるような仕掛けになっている。
では渦中の日産ブースはどうだったか。10月25日に実施されたプレスカンファレンス(報道発表会)では、壇上のダニエレ・スキラッチ副社長の深々としたお辞儀と謝罪の言葉で始まった。経過は第三者委員会の厳正な調査に任していること、再発防止に努めることなどが語られた。
「完成車無資格検査問題」に関しては当サイトでも今後経過を報告してゆきたいが、本記事では日産ブースの「商品」、出品車をもとに、日産が向かう先を見てみたい。
文:大音安弘(前文は編集部)

 

 


 

■リーフNISMO EVにもNISMOを


現在開幕中の東京モーターショー、開幕初日にステージで初公開された注目のモデルは、発売間もない新型リーフをベースにした「リーフNISMOコンセプト」だった。他のNISMOモデル同様の、アクセントカラーが取り入れられたボディは「NISMOレーシングテクノロジー」により実現した専用エクステリアを採用。さらにインテリアもブラックにレッドをアクセントに取り入れたスポーティな仕立てとなる。

もちろん、コンピューターとサスペンションには専用チューニングが施され、高性能タイヤも装着。電動駆動を活かし、どこからでも瞬発力の高い加速フォールを実現させているという。残念ながら、発売時期は明らかにされなかったが、そう遠くないことは間違いないだろう。

■ニッサンIMx ツインモーター4WD


もうひとつの目玉は、100%電気自動車のクロスオーバーコンセプトカー「ニッサン IMx」の世界初公開だ。フラットで開放的なキャビンを実現するEV専用プラットフォームに、出力モーター2基を前後に搭載したツインモーター4WDの電動パワートレインを搭載。その性能は、320kW/700Nmとかなりパワフルなもの。ハンドリングなども、かなりスポーティなキャラクターに仕上げられている。大容量の駆動バッテリーを備え、航続距離は600km以上を可能とするという。まさに未来のスポーツEVという仕立てだ。

■セレナe-POWER ワンペダル走行をセレナにも


市販車では、ノートを再び人気車へと返り咲かせた日産の新電動パワートレイン「e-POWER」の搭載の第2弾モデルとして、「セレナ e-POWER」を初公開された。

エクステリアは、「e-POWER」モデルを象徴するブルーのアクセントを取り入れたグリルに加え、LEDテールランプや空力特性を向上させるアルミホイールなど専用アイテムを採用。インテリアでは、2列目をキャプテンシート仕様とし、快適性と余裕のある室内空間としたという。

もちろん、セレナ初搭載で話題となった高速道路同一車線自動運転技術「プロパイロット」も搭載される。発売は、2018年春の予定とアナウンスされている。

■日産がフォーミュラEに参戦表明(2018年末より)


またモータースポーツファンにも嬉しいニュースが飛び込んだ。日系自動車メーカー初となる「FIAフォーミュラE選手権」参戦表明だ。

フォーミュラEは、電気自動車ファーミュラカーで競われるレースで、2014年に開幕したばかりの新しいレースだが、EVへの開発が活発化したこともあり、自動車メーカーが続々と参戦を表明し、注目を集める。登壇した日産自動車のダニエレ・スキラッチ副社長は「日産のDNAには、電動モビリティの技術革新における豊富な経験だけでなく、モータースポーツにおける長い成功の歴史がある。

この2つの重要な要素を持つフォーミュラEに参戦することは、当社にとって自然なこと。」とコメント。新レースでの日産の活躍を期待させた。なお日産の参戦は、新シャシーとバッテリーの導入が予定される2018年末に開幕する第5シーズンからとなる。

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これらの出展車をとおして見ると、日産の狙い、商品の方向性がブレていないことがわかる。

「電動化」と「走る楽しさ」の両立だ。もちろんこの2つのキーフレーズは多くのメーカーが目指すところだが、日産はよりいっそうその指向性が際立っている、というのがよくわかる出展リストだった。

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