売れてなくても、地味でも、古くたって「いい車」5選

 

売れない車や地味な車が大好きな当サイト。何度もそうした企画をお届けしてきたが、その気になって探すと「そういう(あまり表に出ないけどいい)車」がどんどん出てきて切ないやら嬉しいやら複雑な気分になっております。
さておき、あまり売れてなくても、地味でも、現行型が登場してからずいぶん時間がたっても、いい車はいい車なのです。
そんな「いい車のいいところ」を、ニッコリ笑ってバッサリ斬る、でお馴染みの自動車ジャーナリスト片岡英明氏に「いいところを教えてください!」と頼んでみました!
文:片岡英明

 

 


 

■ダイハツ キャスト 2015年9月現行型発売

軽自動車のファン層が広がったことに敏感に反応し、送り出したのがキャストだ。ボディタイプは1つだが、方向性の違う3つのタイプを用意し、ユーザーの好みに応じて選べるようにした。エクステリアは個性的なルックスだし、インテリアも若々しい。ボディカラーを豊富に揃え、2トーンも選べるから目立ちたがり屋だけでなくファッションにこだわる人にもいい買い物になる。実用性が高いことに加え、ムーヴをベースにしているから走りも悪くない。

専用サスペンションを採用するスポーツはその名のように軽快なハンドリングだ。最低地上高をアップしたアクティバは後席でも乗り心地がいい。先進安全装備も満足できるレベルにある。

■トヨタ エスティマ 2006年1月現行型発売

デビューから11年になるが、デザインは今も色褪せていない。センターメーターを採用したインパネも古くは見えない。2016年6月に大がかりなマイナーチェンジを行い、内外装のデザインだけでなくサスペンションやボディを強化した。キャビンは3列目でも不満のない広さだ。シートアレンジも多彩で、ロングスライドモードなら足元も広々としている。走りの実力もちょっぴりだが、よくなった。さすがに最新モデルと比べるとユルいが、おおらかな乗り味で、多人数乗車のときでもコントローラブルだ。また、ハイブリッド車は一世代前だが、街中や高速道路では扱いやすさが光る。もちろん、ガソリン車より燃費だっていい。

■スズキ SX4 S-CROSS 2015年2月現行型発売

SX4 S-CROSSを甘く見ちゃいけない。コイツはハンガリーのマジャールスズキで生産され、世界各国に送り出されているスズキの国際戦略車なのである。ちょっと地味なデザインにしているのは、世界を見据えているからだ。当然、実力もそれなりに高いところにある。身内のエスクードよりキャビンスペースはちょっと余裕があり、荷物も積みやすい。走りの実力も引き上げられた。最新モデルはCVTに代えて6速ATを採用し、気持ちいい走りを手に入れた。4WDシステムはスズキ独自のオールグリップだ。最低地上高を引き上げたことと相まって雪道やオフロードではダイナミックな走りを見せる。

なお先日(2017年6月)にビッグマイチェンを実施した。

■マツダ プレマシー 2010年7月現行型発売

プレマシーは軽快な走りが自慢の元祖ドライバーズミニバンだ。現行の3代目も海外で高く評価されている。キャビンはセカンドシートまでなら快適だ。中央席を大型化したカラクリ7thシートは快適に座れ、シートアレンジも多彩である。が、特筆したいのはミニバンとしてトップクラスの走りだ。デビューから7年になるが、気持ちいいハンドリングを身につけている。強風下でも安定した走りを披露し、乗り心地との妥協点も高い、酔いにくいのも魅力だ。

スカイアクティブGと名付けられた2Lの直列4気筒DOHCエンジンは、CVTではなく6速ATを組み合わせた。だからレスポンスの鋭い、リニアリティのある加速フィールを披露する。

編集部註/なお年内の生産中止がマツダよりアナウンスされており、OEM提供先であるラフェスタハイウェイスターとともに、2017年いっぱいの販売となる

■三菱 RVR 2010年2月現行型発売

ワゴンとSUVのいいとこ取りをしたのがRVRだ。最低地上高は余裕たっぷりだが、乗り降りしやすいし、ちょっと見下ろし感覚だから運転もしやすい。ボディサイズもそれほど大きくないので、日常のシーンで持て余すことはないだろう。ラゲッジルームも不満のない広さだ。

1.8Lの4気筒SOHCエンジンは優れたドライバビリティの持ち主だ。実用域のトルクは厚みがあり扱いやすい。サスペンションは動きがよく、素直なハンドリングである。高速道路だけでなくワインディングロードでも狙ったラインに無理なく乗せることが可能だ。背の高さを意識させない自然なロール感だからビギナーには安心感がある。

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