最高速はロマンだ!! GT-RとNSXどっちが速い!? 最高速テストで性能が丸裸

 クルマっていったい何キロ出るんだろう。そんな疑問を抱いたことは誰でもあるはず。人間が到達できない超高速の世界にクルマは連れていってくれる。

 今回Boosterpackdepot編集部では国産スポーツカーたちの最高速テストを実施。日産GT-R、そしてホンダNSXの最高速テストを実施。テスターはインディ500で入賞経験のある松田秀士氏。

 オーバルマイスターが高速周回路でその本領発揮!!

文:Boosterpackdepot編集部/写真:池之平昌信
Boosterpackdepot2018年6月10日号


■やっぱ速いGT-R!! 余裕の300km/h超えの理由とは?

 「速いです。400m地点手前ですでに200km/h超えました」

 GT-RでJARI(日本自動車研究所)の高速周回路に躍り出た、松田秀士氏からのインカムの声はきわめて冷静ではあるが、GT-Rのパフォーマンスの高さを改めて感じさせるものだった。

  「1000m地点すぎました。バンク入ります。270km/h超えています」

 GPSを使ったデータ計測システム『デジスパイス』から得られた実測値をテスト終了後に解析すると、ゼロヨン加速は11秒224、1000m加速は20秒519、そして250km/hまでの到達距離は891mmだった。

 アクセルを緩めることなくバンクへと突入。GT-Rはグイグイ車速を上げていく。

 「バックストレートです。300km/h超えました。308、309、310……。安定しています。バンク入ります。現在317km/h。

 アクセル全開でも車速が落ちてる。310、309……。メインストレートです。また速度が伸びていきます。あっ、320km/h!! そのままバンク入ります。ものすごく安定しています」

 第2ターンのバンクを抜けてストレートを疾走してくるGT-Rは、先にテストしたNSXと比べるといっそう大きな風切り音で空気のカベを切り裂いている。

4WD制御と、1700kgを超える車重がトラクションをしっかり稼ぎ安定感は抜群。10年経ってもその戦闘力は埋もれない
4WD制御と、1700kgを超える車重がトラクションをしっかり稼ぎ安定感は抜群。10年経ってもその戦闘力は埋もれない

 このストレートエンドで最高速メーター読み321km/hを記録した。

 「さすがにGT-Rは速いね」

 スタート地点に戻った松田氏の開口一番だ。

 「先にテストしたNSXと比べると安定感がまったく違う。GT-Rは安心して全開のままバンクに入っていくことができます。

 NSXの電制サスは素早い制御レスポンスですが、バンク内の縦Gと横Gでリアがちょっと硬くなりすぎてしまい、跳ねるような動きをするのに対し、GT-Rは前後のバランスが絶妙でビタリと安定している。

 トランスアクスルも効いていると思います。これだけ安定感があると、自信を持ってアクセルベタ踏みのままバンクに進入していくことができます」

■国産最高価格スポーツカー NSXは300km/h届かず

 インディシリーズに参戦し、1996年のインディ500では8位入賞の実績のある松田氏は、オーバルコースの走らせ方の経験豊富だ。

 最高速の引き出し方には独特のテクニックが必要だという。

 「直線終端部でしっかりとアウト側に寄せて、バンクへは最上段から入っていきます。慣れていないと恐怖心から最上段に寄れないのですが、JARIの高速周回路の設計速度は190km/h。

 200km/h以上ではどんどん上段側に膨らんでいきます。中段から入って上段へと膨らんでいくと、スッと、思った以上に流されてしまい、ガードレールにヒットしてしまう危険が高まります。

 超高速の場合、しっかりと最上段側から入って、むしろバンク下に向かってクルマを押さえつけるような走り方が必要です」という。

 「この速度域ではバンク内でもハンドルを切る必要があるのですが、これが縦Gとともに走行抵抗となって速度がジワジワ低下していく。

 あくまでメーター読みですが、GT-Rの場合は320km/hでバンクに入っています。しかし、旋回中に315km/h程度まで落ちています。

 抵抗を減らすためにもなるべくタイヤを直進状態に近づけたい。そのためにも最上段を走る必要があるのです」

NSXは空気抵抗の面では有利だが最高速は300km/hに及ばず。やや跳ねる足回りが不安材料だった!?
NSXは空気抵抗の面では有利だが最高速は300km/hに及ばず。やや跳ねる足回りが不安材料だった!?

 豊富な経験に裏打ちされた松田氏ならではの最高速アタック術だ。

 「GT-Rの場合、足回りだけはRモードではなくノーマルモードのままがベスト。Rモードでバンクに入ると硬すぎて跳ねてしまう。

 これはアウトバーンで超高速走行する場合も同じなのですが、微少な路面の凹凸を拾ってピッチングしてしまうのです。ノーマルモードのほうが圧倒的に安定します」。

 GT-Rの最高速実測値は311.17km/h。計測値を見ると、スタートから48秒485、3183m地点で300km/hを突破していた。

 GT-Rよりも先に最高速アタックをしたNSXは、ストレートを走る音はGT-Rよりも小さく、明らかに空力性能が優れていることがわかる。

 GT-Rが「ジュゴゴゴゴゴ」と空気を切り裂く音なのに対し、NSXは「キーン……」という空気の中を突き進んでいくイメージ。

 記録した最高速はGT-Rの実測値311.17km/hに対し、NSXは実測値296.13km/hと15km/h程度低いものの、音の性質は明らかに異なるものだ。

  「メーター読みで302km/h。最初に乗ったときはバンク内も安定していると思いましたが、GT-Rと比べるとやはり若干劣る。

 GT-Rが圧倒的に安定しているということです。NSXも全開のままバンクに入っていくことができるので、充分、高い安定性といえます。

 ただ、加速性能も含めて、パワフルさという意味ではGT-Rが一歩も二歩もリードしています」

 テストに参加したレクサスLCのハイブリッドモデルではリミッター解除ができないため加速性能のみの計測としたが、0-400m加速14秒216、0-100km/h加速6秒263という結果。

 「GT-RやNSXと比べると”ふつう”の動力性能のように感じますが、マルチステージハイブリッドの10速ステップのマニュアルモードなど、ドライブ感覚はスポーティで楽しいものです。

 LCはメーター読み188km/hで速度リミッターが作動しました。この速度でバンクに入っていっても快適な乗り心地のまま安定して走ることができるので、LC500hはGTカーというイメージです」

【テストデータ】

■GT-R ピュアエディション
0-100m:4.836秒
0-400m:11.224秒
0-1000m:20.519秒
0-100km/h:3.171秒
0-250km/h:18.969秒
0-300km/h:48.454秒

■NSX
0-100m:4.959秒
0-400m:11.306秒
0-1000m:20.502秒
0-100km/h:3.539秒
0-250km/h:18.878秒

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