「価値あるマイチェン」を果たしたクルマはどれだ? 2018年 マイナーチェンジ大賞

 新たに型式認定を取得したり変更する「フルモデルチェンジ」に比べて、「マイナーチェンジ」はあまり目立たない。

 派手な新車発表会もないし、自動車専門メディアでさえ取り上げられないケースも多い。ただ比較的地味だからといって、力が入っていないわけでも意味が薄いわけでもない。

 むしろ「新車として出してみたけど、その後にお客さんの要望を受けてこう変えました」だとか「より便利にしました」だとか、顧客に寄り添う変更という点ではマイチェンのほうが重要だったりもする。

 本稿ではそんな、あまり派手ではないけど重要なマイチェンに光を当ててみたい。

 下の一覧は、2018年1年間(ただし11月まで)のマイナーチェンジ、一部改良 全61車種をまとめたもの。

 このなかから、Boosterpackdepotにおける2018年のマイナーチェンジ大賞、技術賞、努力賞、さらに珍プレー賞(!?)、残念賞などを決定する。

 賛否両論もあるマイナーチェンジではあるが、その中で「価値がある」と思えるマイナーチェンジはどれか? みなさんそれぞれの考え方とも照らし合わせ、楽しんでもらえれば嬉しい。

2018年11月までのマイナーチェンジ・一部改良を果たした61車種を一覧にしたもの。新車のみならず中古車を購入する際にも参考になると思うので、ぜひご覧ください

※本稿は2018年11月のものです
文:Boosterpackdepot編集部/写真:Boosterpackdepot編集部
初出:『Boosterpackdepot』 2018年12月26日号


■国内メーカー マイチェン&一部改良 2018年の動向

『マイチェン』と『一部改良』の違いは、実は明確な定義があるわけではなく、メーカー側がどのような位置づけとするかによって呼称に違いがある、という程度のこと。

 一般的には、エクステリアの変更が伴う変更について『マイナーチェンジ』と呼び、エクステリアについては大きな変更をすることなく、メカニズムの変更などを中心とした改良を中心としたものを『一部改良』と呼ぶことが多い。

 しかし、マイチェンを機にエンジンや足回りの変更をする場合もあるし、一部改良に併せてエクステリアのデザインを一部手直しするということもある。

 各メーカーの「変更度合い」を見ていくと、とにかく一部改良に積極的なのがマツダだ。軽自動車などのOEMモデルを除くと、現在マツダの車種は7モデルあるが、そのうちアテンザを除く6モデルで何かしらの変更が実施されている。

 CX-5に至っては2月8日にディーゼルエンジンの高出力化を伴う改良を実施していながら、10月11日にはディーゼルエンジンに6MT仕様の設定、さらに新パワーユニットとして2.5Lガソリンターボエンジン搭載モデルを追加するなど、8カ月の間に大がかりな変更を相次いで実施した。

一部改良をこまめに実施するマツダだが、アテンザはエクステリアも大幅にリファインするマイナーチェンジを5月24日に実施した

 毎年年次改良を施す「イヤーモデル」を採用しているのがスバル。今年フルモデルチェンジをしたフォレスター以外の全モデルで、大小の差はあれど一部改良を実施している。

 対照的なのが日産。デイズ/デイズルークスやジューク、セレナなどで一部改良が実施されているが、いずれも安全装備の強化や標準装備化といった内容にとどまる。もちろん、それ自体は歓迎すべき改良ではあるが、パワートレーンやシャシーの進化をともなう改良が実施されていないのは寂しい。

 また、スカイラインやフーガ、フェアレディZなどのモデルについては特に一部改良やマイチェンなどが実施されていないのも残念だ。スカイラインは昨年12月20日にマイナーチェンジが実施されているのだが、エクステリアデザインの変更にとどまり、メカニズムの改良は特にアナウンスされていない。

スカイラインは昨年12月20日にエクステリアを一部変更するマイナーチェンジを実施しているが、メカニズムの変更はされていない

 トヨタは安全装備の強化、標準装備化などの小変更にとどまる一部改良が多かったが、カムリに関しては登場から1年で新グレード「WS」を追加するといったトピックスがあったほか、人気のシエンタに2列シートモデルを追加するマイチェンを実施した。

 ホンダは年次改良を実施するモデルが多いが、2018年はエクステリアデザインの変更を伴う、比較的大がかりなマイナーチェンジを実施するモデルが多かったのが特徴的。ジェイドには2列シートの5人乗りモデルが追加されている。

 三菱はアウトランダーPHEVのマイチェン、改良が大きなトピックスとなる。

スバルXVは10月11日の一部改良に合わせ、2Lエンジン+モーターのe-BOXERを追加した

■2018年 マイナーチェンジ大賞&各賞

■大賞…マツダ CX-5(2月8日、10月11日 一部改良)

 編集部、大いに悩んだのだが、大賞はマツダCX-5に決定!

 ただし、これはあくまでも改良の結果として完成度を高めた現在販売中のCX-5のクルマ自体を評価したものであり、2月、10月と相次いで一部改良を実施したことに対する評価はまた別の話とご理解いただきたい。

 本誌『Boosterpackdepot』では、実際に2月の「一部改良モデル」を購入したオーナーにインタビューを試みたりもしているが、としては心穏やかではないはず。そのあたり、マツダにはご一考していただきたい点でもある。

年間2回の改良を実施した点は賛否両論だが、ブラッシュアップされて完成度が高まったCX-5

■技術賞…三菱 アウトランダーPHEV(8月23日 マイナーチェンジ)

 パワートレーンの改良をたゆまなく実施し続けているマツダの各車も候補に挙がったのだが、PHEVのパフォーマンスを多角的に改良し、ドライバビリティとエコ性能を大幅に引き上げてきたアウトランダーPHEVを推したい。

エンジンを2Lから2.4Lに拡大し、バッテリー容量を拡大するなどによりモーター出力を向上。ドライバビリティを高めるとともにEV航続距離を60.8kmから65kmに伸ばした

■健闘賞…トヨタ CH-R(5月7日 一部改良)、マツダ アテンザ(5月24日 マイナーチェンジ)

 C-HRは1.2Lターボモデルに待望のFFが追加されたことを評価したい。本当はハイブリッドに4WDを追加して欲しいところだが……。

 もう1台はアテンザ。2.5Lガソリンエンジンに気筒休止を追加。また2.2Lディーゼルターボは高出力仕様に変更された。このほかボディ剛性なども引き上げられている。

人気のC-HRは5月7日に一部改良を実施。LEDヘッドライトの標準装備化といった微細な変更にとどまっているが、従来4WDのみだった1.2LターボモデルにFFが設定されたのは大きなトピックス。一方ハイブリッドに4WDが欲しいが……

フロントマスクのデザインリニューアルなど、「見た目」の変更を伴うマイチェン。インテリアの質感も大幅に向上している。ボディ剛性アップ、NVHの改善などに加え、2.5Lガソリンエンジンは気筒休止タイプに。ディーゼルはパワーアップ

■努力賞…ホンダ ジェイド(5月17日 マイナーチェンジ)

 イマイチ存在感がアピールできていなかったジェイドだが、5月17日のマイチェンを機に2列シート5人乗りを追加。販売台数もずいぶんと増えた点を評価。

3列シートの7人乗りスポーツハッチというコンセプトで登場したジェイド。走りのよさは評価されていたものの販売は低迷。今年5月17日のマイチェンを機に2列シート5人乗りを追加。販売台数が伸びていることを評価しての努力賞

■珍プレー賞&残念賞…スズキ バレーノ(5月16日 一部改良)、三菱 i-MiEV(4月19日 一部改良)

 このほか『珍プレー賞』として1Lターボをハイオク仕様からレギュラー仕様に変更したバレーノ。そして『残念賞』には軽自動車だったものをバンパーサイズ拡大により小型車登録に変更してしまった三菱i-MiEVを挙げたい。

インドの工場で生産され、日本には輸入車として導入されているスズキバレーノ。ちなみに1Lターボエンジン自体は日本の相良工場製。このエンジン、当初はハイオク仕様だったものを5月16日の一部改良でレギュラーガス仕様に変更した

4月19日の一部改良でバンパーが大型化されるなどにより、ボディサイズが軽自動車枠から外れたことで小型自動車になった。衝突安全性対応ということで、理由には納得なのだが、ここはなんとか軽枠でやってほしかったため、残念賞だ

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