欧州車に負けてない!? 最新アメ車の意外な進化と日本で売れない本当の理由

 日本で「輸入車」といえば、まずは欧州車。ドイツ車に次いでフランス車、最近はボルボも人気。たしかにアメ車はマイナーな存在だ。そんな折、「アメ車が売れないのは日本のせい」と発言したのはトランプ氏。反論したいことは山ほどあるけれど、日本のメディアに欧州車信奉が強いのは事実かもしれない。意外なことに、ジープは2018年3月にルノーを上回る1300台超を売り上げている。それに、カマロやマスタングといったアメ車は、日本でも広く知られる存在だ。取り上げられることの少ないアメ車の魅力と意外な進化、そして日本で売れない本当の理由とは? トランプさん、ぜひともご一読ください。

文:松田秀士/写真:編集部、FCA


アメ車が評価されないのは日本の道のせい!?

 トランプ大統領、日本でアメ車が売れないのは日本の厳しい安全・環境基準のせいだ。などと仰っている。

 いや、それ違いまっせ! と言う前に、よく考えてみた。

 はっきり言ってトランプ大統領が言っていることの半分は正しい。ただし、売れない理由は安全・環境基準ではない。

 だいたい日本人はアメ車をちゃんと評価してこなかったよね。「足がふにゃふにゃ」だとか、「ハンドルが軽すぎだ」等々。

 でも、アメリカに行って走ればわかるけれど、まず高速道路はフリーウェイでお金がかからない。高速道路も普通の道路と同じ考え方だから、日本の高速道路のようにお金をかけて整備していない。だから、路面が継ぎ接ぎだらけで悪い。

 ま、日本の高速道路はお金をかけすぎだと思うけれど、それが日本車が欧州車に追いつけない一つの要因だとも感じている。集中工事なんか2年に1回で良いくらい。きっとそれでも、アメリカの路面よりマシだろう。

アメ車と対照的な欧州車が日本で評価される理由

フォード撤退で残念ながら正規モデルが買えなくなったマスタング。伝統のV8、OHVエンジンに加えて現在ではダウンサイジングターボもラインアップしている
フォード撤退で残念ながら正規モデルが買えなくなったマスタング。伝統のV8、OHVエンジンに加えて現在ではダウンサイジングターボもラインアップしている

 だから、いつまでたってもお金を払って走らなきゃいけない。お金を払わなくても走れる道路だから道が悪いんです非常に、アメリカは。

 そのため、サスペンションのストロークを取らなきゃいけないし、硬いスプリングやダンパーなどもってのほかだった。フォルクスワーゲンは今でも米国仕様の車高を約10mm上げている、という噂があるほど。

 そこを全く理解せずに、足がふにゃふにゃだとか、ハンドルが落ち着かないとか、そして何よりもデカすぎると、日本のモータージャーナリズムはこき下ろしてきた。

 トランプ大統領の言っていることは日本の国に対してではなく、日本のモータージャーナリズムに対しての発言だと我々が解釈した方が良いと思う。

 アメリカよりも道路が整備され、山の中を走り回ると硬いサスペンションで軽快。そうなると、欧州車がサイズもちょうど良いし、なんといってもお洒落が好きな日本人は欧州かぶれになってしまった。だから、妙に欧州車を持ち上げてしまうジャーナリズムが、この世の中に蔓延している。

 だけど考えてみてほしい、あの頃から欧州車だって電気系をはじめ信じられない故障は山ほどあったはずだ。

 ただ、確かにアメ車の燃費はいただけない。とんでもなくガソリンが安いというお国柄のせいなのだけれど、エンジンの開発を怠ったことが最大のミスだ。

 また、ガソリンよりも軽油の方が高いから、クリーンディーゼルの開発もしなかった。

 それでもジープなど、アウトドア系では根強い人気モデルがある一方で、シボレー コルベットやカマロ、そしてフォード マスタングとスポーツカーも捨てたもんじゃない。マスタングはフォードの日本撤退で新車は並行モデルしか買えなくなってしまったが…。

実は長足の進化を遂げているアメ車の最新事情

日本未導入のクライスラー
日本未導入のクライスラー パシフィカ。全長5170×全幅2020×全高1775mmと全長、全幅はトヨタのアルファードよりひと回り大柄。米国では約450万円~(ハイブリッド)という価格設定だ

 ボクは毎年ワールドカー・オブ・ザイヤー(WCOTY)の試乗会でアメリカに行き、様々なアメ車に試乗しているが、ここ数年のアメ車の進化はもの凄いと感じている。

 まず、ミニバンのクォリティが凄い。イチオシはクライスラー パシフィカ・ハイブリッドだ。

 いわゆるプラグインハイブリッドで床下に16.0kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、モーターのみで約50km走行する。

 しかも、アトキンソンサイクルのV6 3.6Lエンジンを搭載。ボディはアルファードよりも大きいけれども、トルク感豊富、室内静か、乗り心地バツグン。

 公称34.0㎞/Lの燃費は大袈裟かもしれないけれど、とにかくガソリンが減らない。

 ACC(追従型クルコン)やレーンキープアシスト、プリクラッシュブレーキなど安全装備もしっかりしている。

 コンパクト系SUVではビュイック エンビジョンもボディ剛性がしっかりしていて、サスペンションはストロークがあるが驚くほどしなやかにコーナリングする。セダンのビュイック ラクロスは、もうアメ車のラグジュアリー感が素晴らしい。

 キャデラックは日本にも導入されているので、その良さは日本のモータージャーナリストも認めているところ。とにかく昨今のアメ車は欧州車? と見まがうくらいに良くなっている。

 しかし、その良さが一般に伝わっていないのは我々の責任でもある。反省。では、どうして売れないのか?

アメ車が日本で売れない本当の理由

1Lターボとは思えない走りで日本でも話題となったフォード フィエスタ。
1Lターボとは思えない走りで日本でも話題となったフォード フィエスタ。全長×全幅×全高は3995×1720×1475mmと日本でも扱いやすいサイズで、価格も200万円台前半と手頃だった

 先述のような偏見もまだ根強く残っているだろう。サイズがバカでかいことも一部のユーザーにしか許容されないこともある。しかし、今、強く思うのは、フォードの日本市場撤退が大きいということ。

 撤退直前、フォーカス、フィエスタと日本市場にマッチした新車がデビューし、しかもその性能が素晴らしかった。特にフォーカスは、静粛性もハンドリングもコンパクトカーの域を超えていた。

 しかし、廉価版モデルを輸入できず、日本でのラインナップはラグジュアリー系のそこそこ価格の高いモデルのみだった。これじゃぁ売れないよね。さらに、販売店が少ない。

 アメ車のインポーターは、どこも販売網に苦労している。理由は、アメリカ本社が「売れないから」と予算を与えないため。

 トランプ大統領、あなたの言いたいことはわかるけれども、日本でもっとアメ車を売りたいのなら、まずフォードを復帰させること。そして、そして販売店を増やして販売網を強化することを米自動車メーカーに直接指示してください。

 そうすれば、貿易摩擦も改善するはずです。

◆日本で買えるアメ車事情

 フォードが撤退した現在、日本で正規モデルを販売するのはジープ、キャデラック、シボレー、テスラの4ブランド。各ブランドで代表的なモデルと、その価格は次のようになっている。

・ジープ レネゲード ロンジチュード/297万円
・キャデラック ATS ラグジュアリー/479万円
・シボレー カマロ LT RS/478万円
・テスラ モデルS 75D/960万円

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